飽き性の私達の恋
"ザワザワ……ザワザワ……ザワザワ"
""えっと…私の席は……。""
""あ、あそこか!""
「「窓側から2列目後ろから2個目の席。」」
「よ!久しぶりだな!」
「あ!久しぶりだね!」
私の席の周りは見事に全員同じ中学出身者でした…。
"はい、出会いなんてありません。"
"はい、隣の席で胸きゅんな恋の可能性消えました"
私は心の中でそう思った。
「「ガラガラガラ」」
「はい、みんなすわれー」
「僕はこのクラスの担任の"柳竜也 (やなぎ りゅうや)だ。1年間よろしくな!」
『お願いしますー。』
私たちの担任は20代くらいの男の先生だった。
「明日から授業が始まるからな、頑張るように。以上!」
そんな担任の自己紹介と学校の説明、明日から始まる授業の説明などでクラスでのSHRはおわった。
「りおん、ばいばーい!!」
「ばいばい!みんな!」
みんなで笑顔で手を振り私は教室を出た。
"みんな知り合いばかりで出会いなんてないけど居心地はいいかも!!"
「りーおーんー!」
大きな声で私の名前を呼び私に抱きついてきた。
「うわー、ひかるか!びっくりした。」
「帰ろ!!」
「うん!」
こうして私の高校生活のスタートはおわった。
""出会いなんてないこの高校生活で恋とは違う青春をしよう。""
私はそう思いながら学校をでた。