飽き性の私達の恋
「案外知り合いばかりの教室悪くないかも」
帰り道私はひかるにそうつぶやいた。
「え?!あんなに出会いを求めてたりおんが?!えぇーー!?」
「え、いや、そこまで驚く?」
「だってー、りおん青春するために高校入ったようなもんでしょ?」
「いや、ちゃんと勉強するために入ってるから(笑)」
「ほんとに?(笑)」
「はい、うそでーーす!(笑)」
といいながら私は走り出した。
「やっぱり!(笑)」
そう言いながらひかるも私のあとを追いかけてきた。
その時…。
"はっはっはー、あの1年ビビりすぎだろ?(笑)"
"まじやばすぎ。だっさー(笑)"
私達の前を感じの悪い10人ほどの中学生がそう言いながら通りすぎた。
「ねぇ、あれって私達の中学の1つ下の後輩じゃない?」
「絶対そう。見たことある。」
「なになに、始まって早々後輩いじめ?!」
「そうなんじゃない?ほんと1個下の後輩性格悪そうで嫌いだわ。」
「あー、たしかにりおん結構嫌ってたよね?」
「うん。だって、性格悪いやつの集まりじゃん。絶対。」
「まぁ、確かにね。感じも悪かったしね。後輩のくせに」
「ほんと。嫌い。」
「まぁ、もう関わることないでしょ」
「ほんとそれが嬉しいわ。」
「よし!気分の悪い話はやめよ!!」
ひかるがそう明るくいった。
「そうだね!最近どう?彼氏くんと!」
「もぉー!!!」
""バシッバシッ!!""
ひかるは私を叩きながら頬を真っ赤にしていた。
「なによ!!いたいってー(笑)」
「もぉー、ラブラブすぎるのよ♡」
「いや、うるさいわー(笑)こいつー!!」
「もぉー、ほんと甘えん坊なの!♡」
「聞かなければよかった…。つら。」
「大丈夫!りおんもすぐ出来るよ!」
「いや、何を根拠にそれを言う(笑)」
「うーん、ひかるのかん!☆」
「役に立たないわ!絶対(笑)」
「ひどーーい!!(笑)」
私達は片道40分ほどの帰り道を笑い合いながら楽しく帰った。