先輩から逃げる方法を探しています。


この抑えきれていないキラキラアイドルオーラ。

さすが人気現役アイドル…。


「え?2人とも無反応だけど耀くん知らない?あの耀くんなのよ?凄くない?びっくりしない?」

「佐藤先生。知らない人だっていますよ。ちょっとショックですけど、俺もまだまだですね」

「いやいやいや何言ってるのー!絶対知ってるはずよ。ね、松木くん!伊坂さん!」

「え、えぇ…まぁ知ってはいますけど」


正直なところ特にファンというわけでもないし、それよりもこんな目立つ人が入るなんて想定外すぎて困惑している。

こんな有名人が同じ部活に入るなんて聞いてない…知っていたら断っていたのに……。


「聞いてないよ、しゅがーちゃん…」


先輩もさすがにこんなキラキラアイドルが同じ部活に入るなんて想定外だっただろう。


「翼ちゃんと2人きりって言ってたじゃん。ねぇ、どういうことなわけ?」


そっちか。

先輩と2人きりということは回避出来たけど、目立つ人が増えるのであればまだ2人きりのほうがましだったかもしれない。


「あら~?私、そんなこと言ったかしら~?」

「しゅがーちゃん……」


あ。先輩怒ってる。

いつもの気の抜けたような話し方ではない。

それにあからさまに不機嫌な顔だ。


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