悪魔との契約
「一つ目の復讐だ」

俺はそう言ってマッチに火をつけた
先ほどまでいた大きな館
その中には幾つ死体が転がっているか、生きている人もいるのかすらわからなかった

俺にとってはこの場所にいる人全員が虫唾が走るほど嫌いだ

「死んで詫びろ」

そう言って俺はゆっくりとマッチを地面に落とした
炎は不自然に曲がりくねり屋敷を囲った
徐々に大きくなって燃えていく

「狂った復讐劇の幕が上がる」

自分の言葉か、誰かがいったのかわからないが
その場にいる誰かがそう呟いた
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