Youth...★
―――丘。
□■□
溜まり場を出た俺たちは、まずコンビニに立ち寄った。
コンビニで飲み物を買い、原付が止めてある場所に戻り地べたに座る。
「まず探検つってもよぉ、どこ行きゃいいんだ?」
カコン、缶コーヒーのフタを開けながら祐翔が小さく呟く。それをクイッと飲めば、続けて「探検するにしてもさ、なんか目標いるくねえ?」問いかけてきた。
目標?どういう意味だよ。探検すんのに目標なんかいんの?適当にブラブラして、こんな場所あったんだ〜ってなんのが探検なんじゃねえのか?
コンビニで買ったス〇バの抹茶オレをちゅうちゅう吸いながら、首を傾げてみる。
「テメーまた女みたいなもん飲んでんのか!」
すると、目標の話から俺が飲んでいるものに対してのツッコミが返ってきた。
それ今関係ねえだろ!つーか!!!女だけじゃねえよ抹茶オレ飲むの!男だって好きだわ!!!
「うるせえな!美味いんだよ!」
「気持ちわりいんだよ!男は黙って酒かコーヒーだろうが!」
「コーヒーつったってテメーのはカフェオレだろ!」
カフェオレとコーヒーを一緒にしてんじゃねえよ!てかカフェオレだって女が飲みそうなやつだろ?
「ふっ。ひなたはお子ちゃまだからカフェオレの良さがわかんねえんだよな?」
と、ドヤ顔を浮かべた祐翔が当て付けかの様にカフェオレを飲み「あーうめぇえ!」叫ぶ。
うるせえな!!
「カフェオレだって女が飲むもんだし」
「チッチッチ、オメーはわかってねえ。カフェオレこそ男が飲むもんなんだよ」
ブラックコーヒー飲めるようになってから言え!腹立つ野郎だなほんとに!!
ほんとしょうもねえ。誰が何を飲もうが関係ねえだろ!
抹茶オレを飲み干しパックをくしゃり、潰す。
「なんでもいいだろ。つーかさっきの目標ってなんだよ」
俺は話を変えた。