契約書は婚姻届
「なにを云ったんですか、朋香に。
返答如何によっては、たとえCOOでも許さない……!」
「……おまえは万理奈さんの件でまだ懲りてないのか」
「それは……」
……また万理奈だ。
その名前が出た途端、尚一郎は黙り朋香を抱きしめる手にぎりっと力が入った。
「朋香は万理奈と同じにはしません。
もちろん、あなたと同じ轍も踏まない。
今度こそ絶対に、私は朋香を守ってみせる」
「……おまえにできるものか」
嘲笑するような声に、さらに尚一郎の手に力が入る。
なにも云えない朋香は固唾をのんで見守っていた。
「昔の、なにもできない子供の私と一緒にしないでいただきたいですね。
私はあなたとは違う。
朋香を絶対に、幸せにしてみせる。
……お話は終わりのようですね。
帰ろう、朋香」
返答如何によっては、たとえCOOでも許さない……!」
「……おまえは万理奈さんの件でまだ懲りてないのか」
「それは……」
……また万理奈だ。
その名前が出た途端、尚一郎は黙り朋香を抱きしめる手にぎりっと力が入った。
「朋香は万理奈と同じにはしません。
もちろん、あなたと同じ轍も踏まない。
今度こそ絶対に、私は朋香を守ってみせる」
「……おまえにできるものか」
嘲笑するような声に、さらに尚一郎の手に力が入る。
なにも云えない朋香は固唾をのんで見守っていた。
「昔の、なにもできない子供の私と一緒にしないでいただきたいですね。
私はあなたとは違う。
朋香を絶対に、幸せにしてみせる。
……お話は終わりのようですね。
帰ろう、朋香」