契約書は婚姻届
第12話 元カノと尚一郎
車の中では終始無言だった。
気まずい、以前にいろいろなことを考えてしまう。
万理奈とはいったい誰なのか、尚一郎とはどういう関係なのか。
いままでのことを総合すると、昔、付き合っていた彼女だということはわかる。
けれど、万理奈の話を出すとき、皆、云うのだ。
「万理奈の件で懲りてないのか」
さらには、尚一郎のつらそうな顔。
ただの、元カノだとは思えない。
気がついたら、車はサービスエリアに入っていた。
今日は高橋の運転ではなく、尚一郎自身の運転。
一応、泊まりだけれど、朋香が帰りたいと思うのだったら泊まらないと出がけに云われた。
「少し早いけど、昼食をとろう。
もう少し、かかるから」
「……はい」
気まずい、以前にいろいろなことを考えてしまう。
万理奈とはいったい誰なのか、尚一郎とはどういう関係なのか。
いままでのことを総合すると、昔、付き合っていた彼女だということはわかる。
けれど、万理奈の話を出すとき、皆、云うのだ。
「万理奈の件で懲りてないのか」
さらには、尚一郎のつらそうな顔。
ただの、元カノだとは思えない。
気がついたら、車はサービスエリアに入っていた。
今日は高橋の運転ではなく、尚一郎自身の運転。
一応、泊まりだけれど、朋香が帰りたいと思うのだったら泊まらないと出がけに云われた。
「少し早いけど、昼食をとろう。
もう少し、かかるから」
「……はい」