契約書は婚姻届
第15話 社長秘書?
「失礼します」
社長室に入ると、すでに尚恭は客と談笑をしていた。
会釈してその前にコーヒーを置いていく。
「失礼いたしました」
部屋を出てぱたんとドアを閉めると同時に、……はぁーっ、ため息が落ちる。
お盆を給湯室に置き、秘書室に戻ると秘書の寺本と目があった。
「ありがとう」
「いえ。
あとはなにをすれば?」
「そうねぇ……。
これでも読んでてくれる?」
「……はい」
尚恭は朋香に秘書の仕事をしてもらうと云っていたが、お茶出し以外はこうやって、日がな一日雑誌を読んでいるだけ。
高度な仕事を頼まれても困るのだが、これはこれでなんとなく、居心地が悪い。
電話すら置かれていない、一番端の席で渡された雑誌を開く。
社長室に入ると、すでに尚恭は客と談笑をしていた。
会釈してその前にコーヒーを置いていく。
「失礼いたしました」
部屋を出てぱたんとドアを閉めると同時に、……はぁーっ、ため息が落ちる。
お盆を給湯室に置き、秘書室に戻ると秘書の寺本と目があった。
「ありがとう」
「いえ。
あとはなにをすれば?」
「そうねぇ……。
これでも読んでてくれる?」
「……はい」
尚恭は朋香に秘書の仕事をしてもらうと云っていたが、お茶出し以外はこうやって、日がな一日雑誌を読んでいるだけ。
高度な仕事を頼まれても困るのだが、これはこれでなんとなく、居心地が悪い。
電話すら置かれていない、一番端の席で渡された雑誌を開く。