契約書は婚姻届
今日はずっと、そんな感じで嬉しそうに、尚一郎から見られてばかりな気がした。
デザートに季節の果物をふんだんに使ったケーキまで食べ、食事が終わる。
最初、心配したほど、マナーで困ることはなかった。
というか、朋香が戸惑いの表情を見せると、尚一郎がさりげなく手本を見せてくれる。
食堂からリビングに場所を移すと、今朝と同じで膝の上に座らせられた。
抵抗したものの下ろしてはもらえず、仕方なくおとなしくする。
尚一郎といえば、朋香に時々口付けを落としながら、タブレットをずっと見ている。
「……尚一郎、さん」
「なに?」
視線はタブレットに向いたまま、ちゅっと額に口付けられた。
そういうのははっきり云ってムカつく。
「私はいったい、なにをすれば?」
デザートに季節の果物をふんだんに使ったケーキまで食べ、食事が終わる。
最初、心配したほど、マナーで困ることはなかった。
というか、朋香が戸惑いの表情を見せると、尚一郎がさりげなく手本を見せてくれる。
食堂からリビングに場所を移すと、今朝と同じで膝の上に座らせられた。
抵抗したものの下ろしてはもらえず、仕方なくおとなしくする。
尚一郎といえば、朋香に時々口付けを落としながら、タブレットをずっと見ている。
「……尚一郎、さん」
「なに?」
視線はタブレットに向いたまま、ちゅっと額に口付けられた。
そういうのははっきり云ってムカつく。
「私はいったい、なにをすれば?」