問題児な天使
∮Dear天国!?
「ここは聖なる場所じゃ!!叫んだりしてはならぬ!馬鹿者!!」
『聖なる・・場所?』
何それ・・この真っ暗な場所が聖なる場所ぉぉぉお?
「そうじゃ、ココは死者が・・・」
『死っ死・・死者ですってぇぇぇえええ!!?』
死っ死者って事は・・あたし・・あたし・・・。
「喋ってる途中にクビを突っ込むな!!」
『は・・はぃ・・・。』
何か今日のあたしって違う気が・・
いつも人の話なんてろくに聞いてないし・・。
そんなことを考えながらこの白髭のちっちゃいじいちゃんの
話を聞いていた。
「その死者が天国に行く前の準備をする場所なのだ。」
死・・・者か・・。
その言葉がどうしてもつっかかる。
ママ・・パパ・・せめてあと5分・・いや1分・・1秒でも
いいの・・人目見たかった・・。
ママの暖かいひざの上・・もう1回寝たかったな・・。
いつも怖いパパ・・だけどたまに見せてくれる笑顔が好きで・・。
もう一回あの笑顔・・見たかったな・・。
絶対悲しんでる・・・ヤダ・・・。悲しまないでよ・・。
あたしの頬にはいつの間にか大量の涙が流れていた。
『やだ・・やだよ・・もう会えないなんて―・・。
やだっやだっいやぁぁぁぁぁあああああ!!!』
こんな後悔たっぷりの死なんてあたしは望んでなかった!!
何であたし・・死んだのっ―・・?
まだ・・まだ・・あたしの人生・・。これからの人生だったのに―・・。
あたしの頭の中は本当にグッチャグチャ後悔だけが
残る―・・。
あたしは泣きじゃくれる。