俺様社長にハートを撃ち抜かれました
新しい家
タクシーで降りた所は、普段私が行かない様な高級住宅街だった。
その中でも特に大きなお家の前にタクシーは止まる。
…ここ…?
凄く大きくて、かわいいお家だ。
「今日からここが家だ。」
タクシーを降りて、禅が言った。
「すごい…」
私がそう言うと、禅は満足そうに笑った。
「早く入ろ!」
テンションが上がってきた私は、禅を引っ張りながら、家に入った。
中もすごい豪華で、綺麗だ。
掃除が大変そうと思ったのは言わないようにしよう。
禅を引っ張ったまま、各部屋を見て回る。
リビングにキッチン、トイレ、お風呂、それから、部屋が5つ。
一つは私の部屋、もう一つは禅の部屋、そして禅の仕事の資料などが置かれている部屋、一つは空き部屋、そして、最後に見た部屋には、キングサイズのベットが置かれたベットルームだった。
「ここで寝るみたいだな…」
「…っ!?」
たしかに、私の部屋にベットは無かった。
そして、禅の部屋にも…
「い、一緒に寝るの…?」
そんなことしたら、私の心臓がドキドキしすぎて、破裂しちゃう…!!