俺様社長にハートを撃ち抜かれました
何も考えられず、禅がすぐ後ろに居るってことにドキドキする。
自分で立てないからどうする事も出来ずに居ると…
ふわっと身体が浮いた。
「えっ?」
「つかまってろ…」
私の力が入らなくて、動けないと思った見たいで、禅は私をひょいっと抱きかかえた。
私を見ようとせず、そっぽを向いたまま、私を寝かせるようにソファーにそっと下ろした。
「…えっ?禅?」
じーっと見つめられて、身体が熱くなるのを感じた。
少しずつ禅の顔が近づいてくる…?
ふぇ?
なに?
禅は私の耳元で囁いた。
「…そんな格好してると襲うよ?」
「…んぁ…」
また、禅の低音ボイスが耳元で聞こえて、変な気分になる。
って、ちょっと待って、そんな格好って言った?
禅に言われたことが気になって、自分の身体を見てみる。
「ふぎゃっ!!」
帯が取れていたから、着物の前が全開だった。
着物用の下着は着ていたけど、それも緩んでいて、見えるか見えないかスレスレだった。