俺様社長にハートを撃ち抜かれました
すぐに、ジュウっと何かを焼く音がした。
あっ…ご飯…
だけど、私は立つことすらまだ力が入らないから、私が作ろうとしたら、遅くなっちゃう…
だから、作ってくれたのかな?
私は行っても使い物にならなそうだから、邪魔しないで待っている事にした。
…
待つこと20分。
禅は2つのお皿を持ってきた。
「…」
これはなんだろう…
禅が作ってくれた物は、多分オムライスなんだけど、オムライスには見えなかった…
だって…黒いんだもん…
「悪かったなっ…食わないならいい…」
「た、食べるよ!いただきます。」
そう言って、お皿を持って行かれる前に口に入れる。
「うっ…!、」
何を入れたんだろう…
「やっぱり、まずいよな…」
そう言って、禅はしゅんとなる。
オムライスって、基本ケチャップだよね…
なんか、甘いし、焦げたところが苦いんだけど…
「大丈夫、食べれるよ!」
禅がせっかく作ってくれたんだし!
また、もう一口、口に入れる。
うっ…っと詰まりながらも飲み込む。