俺様社長にハートを撃ち抜かれました
「どうせ、藍羅昨日何したのか覚えてないんだろ?」
えっ…今藍羅って言ってくれた!!
さっきはお前って呼ばれたから、呼んでもらえないのかと思ってた…
って、それより…昨日…何したんだ…
お風呂に入った所までは覚えてる。
その後…
どうしたんだっけ…
気づいたら心地のいい風が来て…
気持ちよくて、そのまま寝た…はず?
「な、なにかした…?」
私がそう聞いたら、禅はニヤッと笑って話し始めた。
「昨日の藍羅はエロかったなぁ…」
えっ…
私…もしかして…しちゃったの…?
結婚して初日に?
それに、覚えてないなんて…
よっぽど不安な顔をしていたのか、泣きそうな顔をしていたのか…それか、両方だったのか…
禅が焦ったように、教えてくれた。
「わ、悪い…
何もしてないからそんな顔すんな…」
そう言われて、一気に安心する。
だけど、少し違う気持ちが心をよぎる。
あれ?
私、いま少し残念って思った…?