俺様社長にハートを撃ち抜かれました
「禅!私、結婚嫌じゃないよ?
…確かに、すごいいきなりだったし、お見合いも断るつもりだったから、強引だなって思った。
だけど、この数日、禅の色んな姿が見れて、どんどん…その…禅に惹かれていったんだよ?
だから、急だけど、結婚式を予定してくれたお母様達には感謝してるんだ〜。」
私の本当の気持ちを知って欲しくて、真面目に言ったけど、最後は笑って言った。
「そうか…!」
禅は私の言葉を聞いて、少し照れたような顔をしたけど、嬉しそうだった。
あれ…?
私今、告白したみたいになった…?
今更、自分が言ったことが恥ずかしくて、顔が赤くなる。
…私の気持ち、禅にバレたよね?
ちらっと禅を見ると、まだ嬉しそうな顔をしていた。
そんな顔されたら、禅も私のこと好きって勘違いしちゃうよ…
そんなことあるはずないのに…
だって、禅は嫌々お見合いしたって聞いたから、ありえないよね…
そう思ったけど、禅の嬉しそうな顔を見れたから、まぁ、いいかと思う事にして準備を再開した。