俺様社長にハートを撃ち抜かれました
「分かったか?」
「っ!分かった…!」
そう言われたけど、禅の色気の方がやばいと思う。
あんなこと言われたら、誰でもイチコロだろう…
だけど、ほかの人の前ではそんな色気出さないでとは言えず、心の中に閉まっておいた。
そんな時。
コンコン…
「失礼します。藍羅様…そろそろお色直しのお時間なのですが…よろしいでしょうか?」
スタッフの人が部屋の外でそう言って来たので、禅も諦めたのか、私の前から離れる。
「あぁ、よろしく頼む。」
扉を開けて、禅がスタッフの人にそう言った。
それ、私の言葉だし…
だけど、そう言った禅に入ってきたスタッフは、やられてしまったらしい。
「は、はい♡」
目をハートにしちゃって…
私がそのスタッフに嫉妬したのは言うまでもない。
そのスタッフは、禅が部屋を出たあとも、目で追っていた。
私は少しムッとしながらも、そのスタッフの方を向く。
「準備しなくていいんですか?」