俺様社長にハートを撃ち抜かれました
それから、あっという間にメイクが終わって、水色のドレスに着替える。
さっきのウェディングドレス見たいなデザインで、胸はキュッと閉まっていて、腰の当たりからふわっとレースが重なっている。
そして、レースには色とりどりの小さい花が散りばめられて付いている。
胸元には大きな花が付いていて、縁どっている。
ウェディングドレスは、キレイって思ったけど、この水色のドレスは可愛い感じだ。
さっきの禅に貰った、ティアラを付けても変じゃない…
むしろ、しっくりくる。
禅はどの衣装でも似合うように作ってくれたのかな…?
「藍羅様…!とってもかわいいですよ!
これならきっと、旦那様も惚れ直しますね!」
なんだか、私より嬉しそうにそう言ってくれた。
本当にそうだといいんだけどね…
「さぁ、旦那様呼んでくるので、待っててくださいね!」
そう言って、スタッフさんは部屋を出ていった。
にしても…
「こんなに素敵なドレス…
誰が選んでくれたんだろう…」
「俺だけど?」
いつの間にか声に出していたみたいで、禅が入ってきたことに気が付かなかった。
「えっ!?禅が選んだの!?」
「あぁ、デザイナーに頼んで作らせた。」
は…?
今なんて言った?
作らせた…?
これ、借り物じゃないの?
「ぜ、禅…
一応聞くけどさ…
これって…特注…?」