俺様社長にハートを撃ち抜かれました
ピンポーン…
わゎ…!
もう来ちゃった…!
「は、はーい。」
急いで家を出ると、目の前に大きい車が止まっていた。
「り、リムジン…」
「藍羅様、お待たせ致しました。」
運転手がドアを開けて、私を中に促す。
「おじゃましまーす…」
中も広くて、シートはふかふかだ。
座って、ぐるっと眺めていると、車が動き出した。
でも、動いてるなんて感じないくらい振動がない。
「藍羅様、冷蔵庫に飲み物が入ってるので、お好きなものをお取りください。」
冷蔵庫?
これかな?
小さい扉があったので、開けてみると、中に30種類くらいの飲み物があった。
「い、いただきます。」
車に冷蔵庫があるなんて、驚きだ。
私はオレンジジュースを取り出して飲んだ。
「ん!美味しい!」
普段飲んでいたオレンジジュースとは全然違う。
たぶん、果樹100%で果実も入ってる。
「藍羅様。つきました。」
味わっていると、いつの間にか着いていたみたいだ。