俺様社長にハートを撃ち抜かれました




「でもね…」




「ん?」




私が話し出すと、聞く体制に入ってくれた。




「暇なの!


仕事がないと、家のことと買い物、ご飯作って一日が終わる。


つまんないの。」




「それは…わるかったな…」




「だから、禅の仕事手伝わせて!!」



実は最初からこれが目的だった。



今までの職場には戻りたくない。


かと言って、新しく職場を探して同じことになったら意味ないし…



そう思って、思いついたのが、禅の仕事を手伝うことだった。




「…ほんきで言ってんのか?」




禅はびっくりして、ぽかんとしてる。



「もちろん本気!


私だって学生の時に取れる資格たくさん取ったから、役に立てるはず。」




実は、パソコン系は得意だ。



前の会社では、パソコンを使う仕事を選んだのに、ほとんど雑用しかやらせてもらえなかった。



「でも…」



やっぱりダメか…



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