俺様社長にハートを撃ち抜かれました
「禅?」
「ありがとう!藍羅…!」
いきなり抱きつかれて、びっくりした私に耳元でそう言った。
「禅の役に立てる?」
「もちろん!」
2人の世界に入っていると、現実に引き戻された。
「あの〜、おふたりさん。そろそろ仕事しませんかー?」
ハッとなり、見られていたことに気づき恥ずかしくて、顔が熱くなる。
「それで、藍羅ちゃんにこれやって貰ってもいいんですよね?」
春香さんは禅に聞いてくれた。
「あ、あぁ…」
そんな、歯切れの悪い返事をしながらも、禅もすこし顔が紅くなっている。
そんな禅を見ながら、春香さんはニヤニヤしていた。