俺様社長にハートを撃ち抜かれました
「っ!とりあえず、今日は帰るぞ!」
禅はその場から逃げるように私の手を取って部屋を出る。
「お、お疲れ様でした!!」
ドアが閉まる直前に振り返って、急いでそう言った。
2人ともニコニコ手を振っていたけど…。
「ねぇ、禅…
家でやるの、もう少し増やしても平気だよ?」
「…ん〜
分かった。
今日は居なかったけど、いつもはあと3人居るから、今日ほど大変じゃないんだ…
今日は3人とも休んだからあぁなっただけだからな。
だけど、明日は来るから大丈夫だ。
藍羅が心配することないよ。」
私が思ったことが分かったみたいで、初めは渋っていたけど、少しずつ家でやる量を増やして、家のことも、仕事も両立できるくらいの仕事をやることになった。
私は禅の役に立てると思うと、満足だった。