俺様社長にハートを撃ち抜かれました
夜の11時半くらいになり、静かにドアが開く音がした。
禅が帰ってきた。
「おかえり。」
「ただいま。
起きてたんだ…」
何よ…
起きてちゃダメなの?
少しでも禅と居たいから待ってたのに…
それもダメなの?
その言葉を飲み込んで、禅に言う。
「ご飯…温めるね。」
「あ〜…
悪い…
ご飯食ってきた…」
少し歯切れが悪い返事が帰ってきて、その言葉を聞いて、私はイライラがピークになった。
「…ご飯いらないなら、早く言ってくれる?作らないから。
朝起きて、ご飯が残ってるとどれだけ悲しいかわかる?
1人でご飯食べるのも、全然美味しくない!
これなら、禅と一緒にいない方が良かった!
お母さんとお父さんと一緒に居れたから、1人で寂しいする思いなかった…」
ここまで言って、私は堪えきれずに涙が溢れてきて、逃げるように寝室の布団に潜った。