お願いだから、好きだと言って!!
「……ということで、お願いします!」
「えっ!絃ちゃんの料理が食べられるの?僕食べたい!」
早速家に帰って、夕食を囲む中、雅さんに頼んでみた。
「……」
わけなんだけれど。
無視、ですか。
すぐ反応を返してくれたのはやっぱり葵くん。
これは使わせてもらうしかないよね。
「ほら、葵くんもこう言ってくれてるし……!」
ね、と葵くんに視線を送ると、キラキラとした目で返してくれた。
そこで失礼なことをぶち込んでくるのは、蓮くんだ。
「絃のご飯とか、食えるわけ?」
「な、失礼な!食べられないようなものは作ったことないですよー」
「ってことは、美味しいものではないんだな?」
もう!
こう言えばああ、ああ言えばこう!
なんでそういう嫌味しか言えないかな?
性格どうかしてるんじゃないの?