お願いだから、好きだと言って!!
残りの具材を素早く切って、鍋に入れて炒め、煮込んでいく。
しばらくしてから、俺は重い口を開いた。
「そんなに聞きたいなら、話すよ」
「え?」
「だから、俺の過去話すって言ってるの。それともやめる?」
「ううん!知りたいです」
本当に聞いてもいいのかと不安そうな表情を浮かべる絃ちゃん。
そんなに身構えなくてもいいのに。
たかが、俺の過去くらい。
「何も言わずに聞いてて」
面と向かって話すと、どうにかなってしまいそうで、気を紛らわすように肉じゃがを煮込む手を止めずに、話を始めた。
「あれは俺が中学の頃、」