お願いだから、好きだと言って!!





***



私を出迎えてくれたのは、イケメンなお兄さん。



その人は、とてもクールな印象で、話しかけにくい感じの人だった。



「あ、あの……お母さんに言われて、来たんですけど」



人見知りの私は、上手く話せない。



そもそも、お母さんの知り合いの子が男の子なんて一言も聞いてない!



同じ高校に通う子がいるって言ってたから、妹とかがいるんだろうか。



若しかしたら友達になれるかもなんて、密かに期待をしていた。



「……ちっ、女なんて聞いてないんだけど」



……えぇ!?



今、舌打ちされました?



ドアを開けたまま壁に寄りかかっているその彼は、とても不機嫌そうだ。



そんなオーラを放ちながらもイケメンな顔は崩れていないからすごい。


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