お願いだから、好きだと言って!!
「もう、物件探ししようかな」
「何言ってるの!まだ早いわよ?」
何かいい事を思いついたのか、不敵な笑みを浮かべて、立ち上がる。
「まだ絃がやってないことあるじゃない!」
なんか、怖いんですけれども……
瞳の笑顔は、いつもに増して楽しそうだ。
それがまた恐ろしい。
「絃!今週の土曜日空いてる?」
「え?まぁ、空いてるけど……」
「よし、じゃあ予約しておくから9時半に駅前ね?」
「わ、わかりました……」
予約って……
瞳は一体何をするつもりなの!?
親友と言っても過言ではないほど仲良しな瞳の事は、ある程度わかっているつもりだけど、今度ばかりは、何を考えているかわからなかった。