お願いだから、好きだと言って!!
買ってそうそう、瞳に急かされて着替えてみると……
「本当に見違えるほど別人……」
自分が可愛すぎると錯覚してしまうほどに可愛いこのコーディネート。
「さすが、瞳だよ!ありがとうっ」
さすが瞳だよ。
この髪型が似合いそうだと提案したのも、このメイクをしてくれたのも、このコーディネートをしてくれたのも瞳。
デートをするとか、何でもないのにここまでしてくれた瞳には感謝しかない。
「どういたしまして。絃が帰ったあとの男たちが気になるわねぇ」
「あぁ……みんなどう思うかな?」
「こんなに可愛くなった絃に文句の一つでも言ったら、私が殴ってあげる!」
「あ、うん……よろしくね?」
瞳が言うと、本当にやりそうで怖いよ……
そして、殴られそうな人が思い浮かんで苦笑いしか出ない。