お願いだから、好きだと言って!!
「俺は大丈夫だから」
「うん、わかってるよ」
葵も、今ここにはいないけど雅も、俺の過去を知っている。
だからこそ、こうして気にかけてくれている。
あの一件があった頃は、俺も荒れていて手のつけようがなかった。
そんな俺を支えてくれてたのが2人だから、その辺は感謝してる。
葵はそれ以上深くつっこんでくることはなかった。
「絃ちゃん帰ってきたら、謝った方がいいかも」
葵はそう言って部屋へ戻った。
そうだな。
もし絃が戻ってきた時は、謝っておこう。