お願いだから、好きだと言って!!




恋という恋は初めてだった。



好きだと思うこの気持ちが、こんなものなんだと、こんなに幸せなんだと思っていたのに。



真里奈が俺に近づいてきた理由は、ただ俺が彼氏ということが自慢になるという理由。



そんな奴に恋をしていたなんて、虫唾が走る。



思い出すだけで腹が立つ。



それから俺は、近づいてくる女は来るもの拒まず。



ただ期待だけに答えていった。



それだけで満足するのなら、とことん利用してやろうと。



所詮俺の外見しか興味がないんだから。



本気の恋なんて……



そんなのしたって、無駄じゃねぇか。





***









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