お願いだから、好きだと言って!!




「そうと決まれば、明日にでも帰って聞いてみたら?」



「あ、明日っ!?そんなまだ心の準備が……」



それに明日は土曜日。



平日とは違って1日中共に過ごすわけだし、万が一上手くいかなかったら……



そう考えると怖い。



「はぁ、仕方ないわね。心の準備が出来たら、その気持ち伝えてきなさいよ?」



「うん、わかった。ありがと、瞳っ」



どこまでも優しい瞳にぎゅっと抱きつく。



瞳も抱き締め返してくれて、優しく背中をさすってくれた。



「それでさ?そんなに蓮くんの事が気になるなんて、恋しちゃったの?」



「……っ!?」



優しい温もりに癒されていたところに、とんでもない爆弾発言をされて、瞳の胸から飛び退けた。



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