お願いだから、好きだと言って!!
「なっ、ぜ、絶対にありえないからっ!!」
確かに気になるよ、助けてあげたいって気持ちはあるよ?
でも、それは居候させて貰っている身で、全くのあかの他人っていうわけじゃないから……って理由で。
決して蓮くんの事が好きだなんて。
絶対!
絶対絶対ぜーったいにありえないんだからぁ!!
「なーんだ、つまんないのー」
つ、つまんないって……
さっきまでニヤニヤと不敵な笑みを浮かべていたのに、ぱっと口を尖らせて残念そうな顔をしている。
瞳は一体何を期待してたの!?
まず蓮くんを好きになるだなんて……
私のファーストキスは奪っていくし、毎日のようにからかわれ、暴言吐かれるし、好きになる要素なんてどこにもないんだから!