お願いだから、好きだと言って!!
「絃ちゃんなら出来るよ?きっと」
「葵くん……」
「絃ちゃんって一緒にいるだけで癒されるし、不思議な力があるもん」
葵くんが、ニコリと可愛い笑顔を浮かべる。
「大丈夫。俺が認めた絃ちゃんなんだから。
絃ちゃんが真っ直ぐ思いをぶつければ、蓮にも届くはずだ」
こんなに雅さんと葵くんに言われたら、やらないわけにはいかないじゃない。
ねぇ、蓮くん。
こんなにお兄さんと弟に思われているって知ってた?
蓮くんはとても幸せものだよ。
私は一人っ子だから、兄弟の存在がどんなものか知らなかったけど……
すごく素敵な存在だね。
羨ましいよ、蓮くん。
「わかった。できるかわかんないけど、やってみます」
「そっか、ありがとう。絃ちゃん」
「こちらこそ、蓮くんのこと教えてくれてありがとうございます」