お願いだから、好きだと言って!!
「寝てるかな、起きてるかな……何も言わなくていいから、聞いててね」
なんとなく蓮くんは聞いてくれている気がして、ぽつりぽつりと話し始める。
「全部、葵くんと雅さんから聞いたよ。私はね、ただ……蓮くんたちをおとすって約束だったから、イメチェンをして脅かしたかっただけだったの」
きっと、私の思いが……
雅さんと葵くんの気持ちも伝わりますように。
「ただ、それだけだった。でもそれが蓮くんを苦しめていたなんて……本当に、ごめんなさい」
私が謝ると、蓮くんの体が一瞬だけど、ピクリと動いた気がした。
やっぱり蓮くん、聞いてくれてるのかな。
壁の方を向いたままの蓮くんの表情はわからない。
目をつぶっているかもしれないし、もしかしたら目を開けているかもしれない。
怒っているかもしれないし、またあの悲しそうな目をしているかもしれない。