お願いだから、好きだと言って!!



「蓮くん、カラオケ行こうよー」



「私も蓮くんと新作のアイス食べに行きたい!」



今日も懲りずに蓮くんに迫る女の子たち。



でも、女遊びをやめたらしい蓮くんは……



「無理。遊びなら他当たってくれる?」



さらりと、冷たく受け流す。



雅さんのクールさがうつった?



女遊びをやめても、イケメンなことは変わりない蓮くん。



そんなクールで冷たい蓮くんもかっこいいと依然として人気は健在だ。



そんな蓮くんの姿を見つめていた私は、瞳に声をかけられて目線を戻す。



「絃さ、今までいろいろやってきて全部可愛かったし、良かったと思うけど……ありのままの絃がいいんじゃない?私は自然体の絃が好きよ」



「瞳ぃ……」



この子は、なんて嬉しいことを言ってくれるの。



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