お願いだから、好きだと言って!!




「私も優しい瞳がだいすきだよ〜」



「もう、絃ったら可愛いんだから」



そんなことを言ってくれる瞳が可愛いんですよ。



よしよしと頭を撫でてくれる瞳は、私の第2のお母さんのよう。



「まぁ、絃の両親も忙しいだろうし……もし追い出されることになったら、新居が決まるまでまた家に泊めてあげるわよ」



「瞳、優しすぎるんだよ。本当にだいすき」



本当に私は、いい友達を持ったよ。



出会いに感謝だよ。



これから瞳のこと、女神様とでも呼ぼうか。



それくらい瞳が光り輝いて見える……



「おーい、絃ー?どこに飛んでいったのよ。戻っておいで」



「いや、瞳が光り輝いて……」



「何言ってんのよ、遂に頭でもいかれたの?あ……もともと抜けてるもんね、絃って」



「何それ、瞳、酷すぎるっ!!」



「あはは、冗談、冗談!ほら、次移動教室だから行くよ」



「あー、話逸らした!!」







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