お願いだから、好きだと言って!!



「暴力なんて人聞き悪い。って、お前女だったっけ?」



「なっ……」



はい!?



本っっっ当ありえない……!



「……ってあれ、それ何?」



気づけば、蓮くんの右手には大きな買い物袋がぶら下がっている。



「何って見ればわかるだろ、買い物だよ。そんなこともわかんなくなったの?」



「バカにしないでくれる?それくらいわかるし!」



そう、私が蓮くんを説得し、蓮くんが女遊びをやめた頃から、私に対しての扱いがさらに酷くなっている。



女遊びをしない分、ストレスを私で発散してるとか……?



酷い、酷すぎる!



こんな奴を惚れさせるなんて、こっちから願い下げ!!



って言いたいところだけど、瞳はああ言ってたもののまたお世話になるのは悪いし……出来るだけ力を尽くさないと行けないわけだけど。



……成果をあげられる気がしない。



「……はぁ」



「早く入んないと閉めるよ」



「えっ、あ、待ってよ!!」



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