お願いだから、好きだと言って!!
「何顔赤くしてんだよ?ん?まさか、俺に惚れたとか?」
私の袖をまくり終えたかと思えば、グッと顔を覗き込んで、からかってくる。
「はっ……は、はぁ!?あ、あんたバカじゃないの!?惚れるのは蓮くんの方なんだからね!!絶対蓮くんのこと落としてやるんだからっ」
「ふん、そういや約束の期限までもう少しだよな?落とせるもんならやってみな」
そう余裕そうな笑みを浮かべながら、私のことは他所に、焼きそばの具材をサラダ油を敷いたフライパンの上で炒めていく。
「まぁ、どうせ無理なんだから、早めに荷物まとめとけよ」
「なーっ、もうムカつく!!最っ低!」