お願いだから、好きだと言って!!




腹立つ、腹立つ。



腹立つ、腹立つ────っ!!



なんでこうなの、蓮くんは!



あのあと焼きそばを作るのは、全て蓮くんに任せて、私は部屋に戻った。



蓮くんの発言にムカついた私は、葵くんが帰ってきて夕飯を囲んでいる時も無言を貫き通した。



最初は空気を変えようと、楽しげに話しかけてくれていた葵くんだけど、無駄だと察したのかただ様子を見ていた。



……ごめんね、葵くん。



葵くんは何も悪くないんだけど。



夕飯のあと、モヤモヤを洗い流すように無心で皿洗いをしても、リラックス出来るはずのお風呂に入ってもモヤモヤは消えない。



本当、なんでムカつくことしか出来ないかな?



蓮くんから謝ってくることなんて、まずないだろうし。



私だって許すつもりもないけど……



このままだったら、蓮くんの言う通り。



本当に荷物をまとめて出ていくことになっちゃうかも。



ケンカなんてしてたら、惚れさせるもなにもないもんね。



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