お願いだから、好きだと言って!!




「ただいま」



「おかえり、雅兄」



「おかえりなさい、雅さん。バイトお疲れ様」



ちょうど終わったところに、雅さんがアルバイトから帰ってきた。



「お風呂空いてるよ?」



「んじゃ、先入ってくる」



帰ってくるなり、雅さんはすぐにお風呂へと行ってしまった。



雅さんがお風呂場へと消えてすぐ、葵くんが口を開く。



「ねぇ、絃ちゃん?」



「なに、葵くん」



「3ヶ月以内に僕たちを落とすっていうあれはどう?手応えありそうな感じ?」



うっ……



これはまた核心をつかれてしまった。



「あはは……それはどうかな?」



今のところ確実なのは、目の前にいるキミ。



葵くんしか手応えはないよ。



「僕は絃ちゃんのこと、だいすきだよ?」



「あっ、そ、それは、わかってるよっ!」



何度も言われてるから、わかってはいるけれど……



こうして面と向かって言われると、やっぱり恥ずかしい。



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