お願いだから、好きだと言って!!
「まぁ、邪魔だけはすんなよ。っつーか、昨日あんなに雨濡れといて風邪ひかないとか、バカは風邪ひかないってやつ本当みてぇだな」
「なによ、蓮くんなんて知らないんだから、バカっ!」
「バカにバカとは言われたかねぇーな」
「んなっ!」
蓮くんがその態度なら、私だって。
正々堂々と戦ってやる!
それに……
「蓮くんだって、私に惚れてるんでしょ?」
私がニヤニヤとしながら、そうカマをかけたところで、空気が変わった。
……というより、蓮くんの雰囲気が変わった。
何やら、良からぬことを企んでいるような。
「……あぁ、惚れたよ。絃に」
「……っ」
認めたくないけど、そんなイケメンな顔をして真剣に言われたら、いくら蓮くんだろうとドキドキする。
これじゃ、何も言い返せないじゃない。
「だから、条件追加な?」
「じょ、条件、つ、追加……!?」