お願いだから、好きだと言って!!



「おい、いつまで寝てんだよ!」



「きゃあっ」



いきなり布団を引き剥がされてびっくりする。



目を開けると、カーテンの隙間から太陽が覗いていた。



「何がきゃあだ。朝からうるさい。さっさと起きて準備しろよ」



散々文句を言ってから、ドアをバタンと大きな音を立てて出ていた。



な、何よ……!



「もう、びっくりした……」



朝目覚めたら、目の前に怖い顔をした蓮くんが立っていて。



居候を始めてから3日目の月曜日。



まだまだこの部屋には慣れなくて、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる。



「って、もうこんな時間!?」



月曜日という言うことは、学校だ。



女の子というのは、本当に準備に時間がかかるから困る。



急いでハンガーに掛けていた制服に着替えて、リビングへと急ぐ。



ソファーにはもう制服に着替えて座っている蓮くん。



食卓テーブルには、食パンの上に目玉焼きが乗った朝食が丁寧に置かれていた。


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