お願いだから、好きだと言って!!
半泣きになりながら、薄暗い住宅街を歩いていくと、1箇所だけポォーっとあかりが灯る公園が見えてきた。
公園で一夜を過ごすなんて、本当にホームレスみたいじゃん。
バカだなぁ。
こんな事があってもいいように、メモの写メを撮っておくべきだった。
今更後悔しても遅い。
「絶対、家で呑気にしてるよね。私がいなくなって清々した……なんて思ってるよ、きっと」
私の声は、小さく暗闇の中に消えていく。
バカにも程がある。
本当にそう思う。
この際だから、瞳に正直に話して、今日1日だけでも泊めてもらおうか。
約束を破ってしまうことになるし、瞳の家に行ったことがない私は、果たしてちゃんとたどり着けるかも不安だけど。
LINEを開いて、瞳に電話をかけようとしたその時だった。