お願いだから、好きだと言って!!

「瞳、私……色気なんて全くないんだけど」



「うん、知ってる。見るからにお子ちゃまだもんね、絃は」



あの……さらっと酷い事言ってません？



「わ、私ってそんなに子どもっぽいかな？」



「うん」



グサッ……



そ、即答だなんて。



私の小さなハートに大きなトゲが刺さる音が聞こえたような。



「あの、どうしたら大人になれますか……」



「そりゃあ、その、大人の階段を……」



「って、ストップ！タイム！！」



瞳ったら、公共の場でなんてことを……！



「へ？絃ってば、何想像してるの？」



そこにはニヤニヤと笑う瞳。



この、また私をからかって……



「やっぱり、絃をいじるのは楽しいわ」



人の気も知らないでー！



私はオモチャじゃないってば。



「瞳、サイテー」



「ほらほら、怒らないの。ちゃんと真面目に考えてるから」



「本当にー？」



散々からかわれているから、疑いの目を向ける。



瞳は、コクンと何度も頷いてアピールしてきて……私は折れてしまった。