お願いだから、好きだと言って!!



これ、そもそも私に似合うの?



不安になりながら一つ一つ試着してみる。



「瞳ー、着れたよ?」



着れたら見せてと言われていたから、1度全身ミラーで確認してから、瞳のことを呼ぶ。



「はい、はーい」



試着室のドアが開かれて、私の姿があらわになる。



「ど、どう、かな?」



とりあえず着てみたのは、最初に受け取ったオフショルダーのブラウス。



「いいじゃない、絃っ!とっても可愛い」



お洒落さんな瞳に褒められて、すごくいい気分だ。



自分で見た時は自信が無かったけど……



うん、意外と似合ってるかもしれない。



でも、



「肩がスースーして、落ち着かない」



こんなに肩が出る服なんて着たことがないから、肌が風に当たるのに違和感があって……



「それくらい我慢しなさい。これも男を色気で落とすためよ?」



「そうなんだけど……」


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