お願いだから、好きだと言って!!



「じゃあ、その時このブラウス着てみるのよ?」



「……うん」



「絶対よ?」



「わ、わかった」



瞳に釘を刺されて、仕方なく折れる。



出かける予定はないけど……明日でも着てみようかな。



「放課後とかは?会うの?」



「うーん、放課後に限らず……」



雅さん以外は学校も同じだし、蓮くんに至っては同じクラスだからほぼ同じ時間を過ごしてる。



「まさか、同じ学校なの!?」



「え、ま、まぁね」



「ちょっと、それをなんで早く言わないのっ!」



だ、だって言えないんだよ。



相手が蓮くんだなんて……



そして、ターゲットがその兄も弟もだなんて。



口が裂けても……例え死んでも言えないよ。



「それなら……」



「……?」



瞳は私の話を聞いて、何かを思いついたのか、ニヤリと笑い、こっそり私に呟いた。



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