お願いだから、好きだと言って!!



ん、もうっ。



最悪。



こんなにも機嫌が悪いのは、月曜日の朝ってこともあるんだけれど、原因は昨日にある。







***



「どう、かな……?」



「すごいっ、絃ちゃん可愛い〜」



瞳とショッピングに行った次の日、つまり昨日。



早速瞳に選んでもらったオフショルダーのブラウスを着てみた。



やっぱり、肩がスースーして落ち着かない。



見えそうで見えないギリギリラインの胸元。



……不安だ。



何度も鏡の前で姿を確認してから、部屋を出た。



そんな不安を抱えたままリビングに行くと、ちょうど朝食ができた頃で、3人とも揃っていた。



私がリビングへ入った途端、何故かみんなの視線が私に集まってきて……



これって、効果あり!?



と手応えを感じつつ、どうかと聞いてみると、可愛い!といつもの素直な葵くんの答えが返ってきたのだ。


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