彼の友達
パダは、チアキを忘れるために、女の子と取っ替え引っ替え会った。
女の子たちとは、テレクラで出会うらしい。

パダは、モテるけど、長く続かなかった。

あれから、パダと2人で会うことが多くなっていた。
パダを好きな女の子たちが、私を見て、よく怒った。
「誰よこの女。」
「ツレの彼女。」
とパダが答えた。

「あんたさ、彼氏いるなら、パダにちょっかい出さないでよ。」

言われていることはもっともだが、怖くて何も言えなかった。

「俺が、誘ったから。しいは悪くない。」

パダがそう言うと、女の子は、逃げていった。

パダが、女の子と長続きしなかったのは、私のせいでもあった。

パダは、私に、指１つ触れなかった。

私は、ロクとまだ付き合っていた。
ロクの彼女でいることで、パダを繋ぎとめようとしていた。

ロクと別れてしまったら、私とパダは、他人になってしまうかも知れない。

それが怖かった。
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