彼の友達
「ロクと、ほんとに付き合ってないの?」
パダに、いきなり聞かれた。
「誰かと付き合ったこと、あるの?」
もちろん、ないと答えた。
「じゃあさ、付き合ってみたら?ロクも、悪い気してないんでしょ?」
ロクはうなづいた。
「2人、付き合っちゃえば?」
「俺は、付き合いたい。桜坂さんは、どうかな?」
断る理由はなかった。
「今日から、彼女できたじゃん!やったな、ロク」
ロクは、嬉しそうにしていたが、
私、ロクのこと、何も知らない。
バイクにも、ゲームセンターにも、興味ない。
男の子と付き合うって、こんなに、簡単でいいのかな?
その日、家に帰ると、母親に叱られた。
「晩御飯が要らないなら、ちゃんと、電話してちょうだい。どこにいるのかも。」
晩御飯の時間に帰ってこなかったのは、その日が生まれて初めてだった。
そんな日が、これから、増えることになる。
母親に、初めて彼氏が出来たことなど、到底言えなかった。
本当なら、好きじゃないんだけど、成り行きでそうなってしまって、途方にくれていることを
母親に相談すれば良かった。
その日から、母親に秘密を持ってしまった。
パダに、いきなり聞かれた。
「誰かと付き合ったこと、あるの?」
もちろん、ないと答えた。
「じゃあさ、付き合ってみたら?ロクも、悪い気してないんでしょ?」
ロクはうなづいた。
「2人、付き合っちゃえば?」
「俺は、付き合いたい。桜坂さんは、どうかな?」
断る理由はなかった。
「今日から、彼女できたじゃん!やったな、ロク」
ロクは、嬉しそうにしていたが、
私、ロクのこと、何も知らない。
バイクにも、ゲームセンターにも、興味ない。
男の子と付き合うって、こんなに、簡単でいいのかな?
その日、家に帰ると、母親に叱られた。
「晩御飯が要らないなら、ちゃんと、電話してちょうだい。どこにいるのかも。」
晩御飯の時間に帰ってこなかったのは、その日が生まれて初めてだった。
そんな日が、これから、増えることになる。
母親に、初めて彼氏が出来たことなど、到底言えなかった。
本当なら、好きじゃないんだけど、成り行きでそうなってしまって、途方にくれていることを
母親に相談すれば良かった。
その日から、母親に秘密を持ってしまった。