女人天国
ある日の午後。

昼食後の授業が一番眠い。

ゆうきは窓際の後ろから二番目の席で顔を伏せて寝ていた。

「こら、西城くん」

浅い眠りから覚め、顔を上げると英語の女教師がすぐ横に立っていた。

「目は覚めた?」

「先生のせいですよ」

「何?」
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