女人天国
翌日。

再び全校朝礼が行われた。

「何でまた朝礼?」

「めんどうくさいね」

あちらこちらから不満そうな声が聞こえる。

今回は体育館で行われる。

生徒たちがクラス別に列を作って腰を下ろした。

がやがやと喋り声が聞こえる中、ゆうきは舞台上に立った。

「ゆうき君だ!」

先程とは打って変わり、女子の甲高い声が体育館に響いた。

ゆうきはマイクにスイッチを入れた。
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